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汚染水どころか、原発がコントロールされてない?

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福島第一原発・汚染水調査Part2をお届けします。

目的地の原発サイトは木立の緑の中から突然、姿を見せました。いよいよ現地、みなさんにお伝えしたいことがたくさんありました。

サイト内へは防護服で身を固めます。管理棟からサイトの心臓部とも言うべき免震棟へ、青から白の服へと着替えを2回。白服はマスクがより厳重に、そして黄色の袋は暑さ対策の保冷剤。誰だか分からなくなるので、胸と背中に名前のテープ。顔が見えないと思いますが、緊張しています。

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汚染水が流出していると見られるルートは二通り。

ひとつはボルト型タンクから。継ぎ目のパッキングが腐食して漏れた?このタンク、あくまで急場しのぎ用で漏れるのは想定済みのよう。1000基あるうちの300基を、早急に継ぎ目のない溶接式に置き換える必要。

もうひとつは、原子炉建屋内で格納容器から漏れた冷却水に地下水が流入。汲み上げ処理、タンクに貯蔵しているが間に合わず溢れて海へ?現在、建屋の山側と海側で地下水を防ぐ遮水壁の設置が進められているが、完成は早くても来年秋?さら凍土壁建設は大難問。地中30m余り、建屋の周囲約2kmを囲む「巨大冷凍庫」建設は未経験。完成しても膨大な電力消費?

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想定もしていなかったことが次から次へと起こる、と話す東電の現場の方の表情には苦悩と不安がにじんでいるように私には思えました。

相手はサイトの地下深くを流れる大量の水。どれくらい、どのように流れているのか?地下水流入を止められても、炉心を水で冷却している限り汚染水は止まらず、続く貯蔵タンクの増設?ホットスポットはどこにあるのか?そして、海への流出はどれくらい、いつまで?現場の担当者は、正直なところ分からないことだらけ、と率直に話してくれました。

この現場の状況はもはや最新技術の粋を集め、専門家による対策をして解決を目指さなければいけない事態と言えます。

震災と爆発で崩れた1号機から4号機の巨大な建物。見上げると、そこには廃墟となった未来都市を思わせる姿がありました。汚染水どころか、原発がコントロールできていないというのが現実ではないのでしょうか。

原発がなくてもいい社会をつくらなくては…

現地で確信を強めました。

福島第一原発・汚染水調査リポートPart1

「放射能に汚染された水が海に、しかもかなり大量に流れ出ている。」

現状は…流出防止対策は…私たち超党派のグループ「原発ゼロの会」は9月5日、緊急の調査を行うため現地を訪れました。

その結果見えてきたことをまとめ、より多くのみなさんに福島第一原発がかかえている問題点をお届けし、現地の情報を共有できればと思います。

パート1では原発サイトまでの途中で見た被災地の様子について、そしてパート2は間近で見た原発事故現場と汚染水問題の現状についてのリポートです。

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私たちはまず常磐線いわき駅からJヴィレッジに向かいました。かつてのサッカーなどスポーツトレーニング施設は、今は原発サイトへのスタート地点に様変わり。ホールボディカウンターの椅子に座って放射能チェック。初めての経験。「異常なし」と言われ、IDカードをもらって現地へ出発しました。

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原発サイトまでは国道6号線を北へ20キロ。沿道に広がる光景に、最初の衝撃を受けました。

見渡す限り一面の緑。被災地は豊かな自然、と思ったら畑はいまや雑草地。捨て去られた土地は除染もしてないと思われ、放射線量が気になりました。

通過したのは楢葉町、富岡町、大熊町。どこも家は地震で壊れたまま、そして人っ子一人も見えず。生活を失った無人のまちはやはり異常としか思えず、悲しい気持ちに。

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国道6号線沿いにやたら目につく黒いもの。不気味なその正体は除染した土を詰めた大量のポリ袋。行き場もなく、野ざらし状態。この処理もままならないため、被災地の除染は一向に進まないという。

あれから2年半が過ぎたというのに荒れ果て、時が止まったままの風景。

そこには復興とはほど遠いふるさとの姿がありました。

私たちにとって原発とは何なのか、被災地が問いかけているようでした。